婚姻手続きって・・・複雑 その4

 その4 ようやく第一段階クリア

パニックになった原因は2つ。
1つは「婚姻要件具備証明書」に不備があったこと。
これは完全に私のミス!
ドイツ側に提出する書類は「戸籍抄本」なのに「婚姻要件・・・」を申請するとき「戸籍謄本」を持って申請したのです。
(「婚姻要件・・・」を申請するには戸籍謄本しかダメだと勝手に思い込んでました)

もうええやん、そんな細かいこと・・・と言っても、提出書類と相違する書類から作成された証明書では通らない。
自分のミスだし、しょうがないね。少しの時間と自分の足を使えば済むことだし。

もう一度法務局に「戸籍抄本」を持って「婚姻要件・・・」を申請して、次の日取りに行って、その足で外務省に「アポスティール」を申請して、また次の日取りに行く・・・。
2度手間でしたが、2日後こちらは無事完了しました。(謄本から作った「婚姻要件・・・」は法務局に返却しました)

2つ目の原因。これが厄介でした。
「その3」の最後で、ドイツのお役所からの書面に記載してあった「翻訳をするにあたっての必須事項」と書きましたが、私はこの必須事項を甘く考えていました。
その必須事項の内容は簡単に訳すと、「提出書類の翻訳がISOに適合したものであること」

ドイツ総領事館が認定している翻訳者さんだから、「知ってますよ、そんなこと。」くらいの軽い返事が返ってくると思ってたんですよ~!
しかし、私がコンタクトを取った翻訳者さんから返ってきた返事は・・・「その件は初耳です。」でした。(私は2人の翻訳者さんにコンタクトを取りましたが、両名とも「初耳」と言われました。)

「その3」で私の質問に丁寧に答えて頂いた翻訳者さんは、この件もかなり調べて下さいました。
以下が翻訳者さんからの返事(抜粋)です。
1.ドイツのStandesamt(役所)が求めるISO適合は、ローマ字でない文字を使用している言語の文字で書かれた戸籍書類中の人名地名を認証翻訳する際の「ローマ字化」がISO規格に沿ったものであること、という要求であること
2.しかし日本語のローマ字化のISO規格である3602は「訓令式」であり、他方日本国外務省がパスポートに採用しているのは「ヘボン式」である
ということになります。

例えば人名の例で
カタカナ: ツチヤ ・ シュンジ
訓令式(ISO3602):Tutiya Syunzi
ヘボン式: Tsuchiya Shunji
の場合、ISOに沿ったローマ字化で戸籍書類の認証翻訳をすれば「Tutiya Syunzi」という表記になってしまいますが、発行されるパスポートをドイツの官憲が見れば、そこには「Tsuchiya Shunji」というヘボン式ローマ字表記がされている筈であり、本人同一性の確認ができなくなってしまう、つまり別人扱いされてしまう恐れが生じます。

当方は認証翻訳をご依頼になられるお客様には、特に手続きご本人様のお名前についてはパスポートに記載のアルファベット表記をお伝え戴くようお願いしており、つまり日本人の方であればヘポン式ローマ字化した表記ということになります。

ドイツのStandesamtの要求に従って訓令式のローマ字化をするのではなく、日本国外務省発行のパスポートにおける氏名のローマ字表記のページのコピーでも添えて、認証翻訳中のローマ字化がそのパスポート記載と同じであることを先方にわかってもらえれば、目的は達成できるのではないかと考えます。

分かります?
ドイツ側の求めるISO規格「訓令式」で翻訳すると、日本が使用してる「ヘボン式」とスペルが異なったとき、同一人物だと判断されないかもしれない??

もうここで私のアタマはパンクしました。
私の書類が揃うのをドイツで待ってるたぬきさんに翻訳者さんからの返事を伝えると、(以外にもたぬきさんは「訓令式」と「ヘボン式」の違いをあっさり理解してくれて助かりました)
「こっち(ドイツ)の翻訳者さんに頼むことにしよう。問題があれば、直接役所に問い合わせることが出来るし、早く対応できるよ。」

親切にいろいろ調べて頂いた翻訳者さんに申し訳ないけど、ドイツの翻訳者さんにお願いすることにしました。

私は必要書類をドイツに郵送し(送る前にコピーを取って手元に残しておきましょう)、たぬきさんは翻訳者さん探しです。
「こっちには翻訳の仕事してる人たくさんいるからすぐ見つかるよ。」と言っていたたぬきさん。

しかし、数日後たぬきさんから元気のない声が・・・
たぬ「何人かの翻訳者さんに連絡取ったんだけど、BUCHMESSE(書籍の見本市)がもうすぐあるからみんな忙しくてすぐには出来ないって。早くて2週間後だって。」
私 「BUCHMESSE?! 時期悪すぎ!」

BUCHMESSEとは世界的にも大きな見本市で日本の出版社も多数出展するのです。
この時期に「翻訳すぐできますよ」的な翻訳者さんがいたら、それはあまりいいお仕事をしない人かもしれない。2週間待つしかないのか・・・。

1週間後、たぬきさんから「戸籍抄本と婚姻要件具備証明書をもう1部ずつコピーとって、それに載ってる人名・地名・その他の固有名詞にヘボン式のローマ字を書いてFAXして。」と連絡がありました。

2週間待ちって言ってたけど以外に早く翻訳してくれるのね。
翻訳者さんが「認証翻訳」もしてくれて、約1週間後私の書類が出来上がりました~!

ここまで要した時間・・・約40日。
これって長いの?短いの?

それでは次回「その5」はドイツ人側(たぬきさん)の書類申請に続きます。
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by agendadeutsch | 2011-01-22 10:15 | 婚姻手続き | Comments(0)  

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