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期待大の事情聴取!

 長い人生、警察で事情聴取を受けるって一体どのくらいの人が体験するのでしょうか?

警察署(派出所ではない)には高校生の時に一度、落としたお財布を受け取りに行ったことがあるだけ。
しかし、異国の地ドイツで警察署にて事情聴取を受けることになりました。

なぜ事情聴取を受けるのか?
なんかヤバいことでもしたのか?ではなくて、私がある事件の目撃者となってしまったから。

事件の内容を簡単にいうと、ある男性(犯人)から言葉巧みに言い寄られ、怪しいと思いながらも被害者側から犯人にお金を渡してしまったというもの。(窃盗?詐欺?)
私はちょうどその時その場に居て、犯人と被害者のやり取を見ていたのです。
そして「犯人の特徴とリストアップされた写真を見て欲しい」と連絡があり、被害者の方と一緒に警察署に行ってきました。
(被害者側なので、これを事情聴取というのが正しいのかわかりませんが、ほかの言葉がわからないので事情聴取としています)

「警察署内は拳銃を携帯した警察官が立ってたり、さそかしセキュリティーがすごいんやろうな。」と思いながら中に入ると、ガラスで仕切られた受付窓口があり、そこにはラフーな格好で座っているどう見ても警察官には見えない男性がひとり。
ちょっと拍子抜けです。
受付で身分証を提示&約束があることを伝えると、奥へと続くゲートのセキュリティーが解かれました。

いよいよ警察署内へ潜入です。
日本の刑事ドラマのイメージ(大部屋に刑事さんがいたり、廊下では制服姿のお巡りさんが歩いてたり)で進んでいくと・・・全然違う。
1人1人の個別の部屋が廊下の左右にずーっと並んでて、歩いてる人もほとんど居ずとても静か。

そんな廊下を担当警察官の部屋へと向かっていると、廊下の奥から「こちらですよ」って感じでひとりの男性が現れました。
白いTシャツ&バミューダパンツを着たその人は、なんと担当警察官。(今からビーチに行きそうなくらい気の抜けた格好)
でも笑顔はステキで「オハヨウゴザイマス」と日本語で挨拶してくれるフレンドリーな人。

そして早速“事情聴取”のため、被害者の方が部屋へと入っていきました。
「アレ?私は?」と思っていると、「1人ずつ話を聞くので外で待ってて下さい。」とのこと。
「えーっ?! 1人ずつやのーっ! そんな・・・“事情聴取”で話されるドイツ語なんて分かるわけないやーん。」と、かなり焦る私。

待ってる間廊下に置いてある椅子に座り自分の番が来たときのため、犯人の特徴を思い浮かべ、それをドイツ語でなんていうか必死に考えていました。

そして、私の番がやってきました。
警察官の人は私にとてもゆっくりと話しをしてくれます。
でも、わっかりませーん!
結局被害者の方を通訳として再度部屋に入ってもらうことになりました。
(警察官の人が説明していたのは、主に偽証罪と守秘義務のことでした)

次は犯人の身体的特徴が質問されました。
年齢、身長、髪の色・長さ、目の色、メガネ、ヒゲ、タトゥー(刺青)、筋肉質・・・などなど。
これらの質問に私が答えると、警察官の人が私の答えをPCに入力していきます。
すると、この条件に合った人物の写真が画面に現れ「この中に犯人はいますか?」と質問されました。
残念ながら、見せられた写真の中には犯人だ!となるものはありませんでしたが・・・。
最後にある書類にサインをして、事情聴取は完了。
時間は2人で30分くらいやったかな。
これで犯人が捕まってくれたらいいんやけど。(ってか雷に打たれてしまえ!)

実は警察署に行く前、知り合いの人から「イケメンがたくさんいるから楽しいとこだよ。」って聞いてたからかなり期待してました。
ところが、イケメンどころか制服姿の警察官もひとりも見んかった。
(廊下を歩く警察官の服装はTシャツにジーンズがほぼ100%)
イケメン集合フロアは何階なのー?!

by agendadeutsch | 2012-08-03 05:10 | ドイツ生活 | Comments(0)  

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